こんにちは、内乃燈です。
今回は「感情」についてのお話です。
感情を制する者は人生を制するとも言われます。
この記事を最後まで読んでいただき、あなたも自分の感情を制してあなたの人生の舵をしっかりとってくださいね。
第1章:感情はコントロールできないもの?
私たちは日々、喜び、悲しみ、怒り、不安など、さまざまな感情に揺さぶられています。
これらの感情は、何か出来事が起きたときに自動的にわき上がってくるもので、自分の意思で止めることはできません。
多くの人は、感情に反応して行動してしまうか、逆に感情を抑え込んで無視しようとします。
でも、武士・宮本武蔵は、こうした反応に対して「それは本当の対処法ではない」と説きました。
彼は、自分の感情を見つめ、流されずに生きる「第三の選択肢」を示してくれています。
第2章:武蔵の教え「道(どう)」と「不動心(ふどうしん)」
武蔵は13歳で初めての決闘に勝利し、その後60回以上の勝負で無敗を誇りました。
しかし、彼はただの剣豪ではなく、哲学や芸術にも深く精通した人物です。
有名な著書『五輪書』では、「地・水・火・風・空」の5つの巻で、生き方と心の使い方を語っています。
その中で大切にされたのが「道(どう)」、つまり人生を通じた心の鍛錬です。
また「不動心」とは、どんな状況でも心が揺れない状態のこと。
たとえば、ストレスがかかっても冷静さを失わず、感情に飲み込まれない強さです。
現代の心理学でも、**「感情の自覚と観察」**は、ストレス軽減に効果があるとされています(参考:マインドフルネス研究・JAMA誌 2016年)。
第3章:「無心(むしん)」とは何か?
武蔵の生き方で特に重要なのが、「無心」という考え方です。
無心とは、頭の中を空っぽにして、思考や感情、エゴから距離をとる状態のこと。
これができると、心が静かになり、冷静に状況を見ることができます。
たとえば、雨が降ったときに「なんで今!?」と怒るのではなく、「じゃあ傘をさそう」と対応する。
それが反応ではなく「対応(レスポンス)」という生き方です。
実際、心理学者ラマニ・ダルヴァスラ氏も、感情を「無理に消すのではなく、認め、向き合い、適切に表現すること」が大切だと述べています。
第4章:武蔵の最期と教えの核心
晩年の武蔵は、戦いを離れて洞窟にこもり、哲学と芸術に集中しました。
そこで彼はこう悟ります。
「自分を高める答えは、すべて自分の中にある。外にはない」
つまり、感情や外の出来事に振り回されず、心を整え、自分の「道」を歩くことが大切なのです。
この考えは、現代のアスリート、たとえばバスケットボール選手のコービー・ブライアントも実践していました。
彼もまた「結果よりも心の状態が大切」と語っていました。
まとめ
感情はなくせませんが、流されずに見る力をつけることはできます。
宮本武蔵のように「無心」と「不動心」を持てば、どんな出来事も冷静に受け止めることができます。
自分の感情を敵にせず、仲間にする生き方。それが、本当の意味での強さなのです。
今の時代だからこそ、武蔵の教えは私たちの心を支える道しるべになります。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。